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ももクロ「秋の桃神祭」が10年ぶりに復活、2日間で約3万6000人。千葉県長生村に「ももクロ記念館」設置が決定
ももいろクローバーZが10月17日と18日の2日間、千葉・長生郡長生村の尼ケ台総合公園でライブイベント「ももクロ秋の桃神祭2026」を開催した。2016年を最後に止まっていた「桃神祭」の10年ぶりの復活で、2日間合わせて約3万6000人が来場。公演の最後には、会場となった尼ケ台総合公園に「ももクロ記念館」が設置されることが発表された。
OSHI.編集部 · 2026/10/20
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10年ぶりの「桃神祭」、村の人口の3倍が集まった
「桃神祭」は、2014年から2016年まで夏に開催されていたももいろクローバーZの大型野外ライブだ。全国の自治体とタッグを組む形で春に開かれてきた地域連携型イベント「ももクロ春の一大事」の流れを汲み、このたび「秋の桃神祭」として10年ぶりに復活した。 会場は千葉県長生郡長生村の尼ケ台総合公園。秋晴れの下、2日間合わせて約3万6000人が来場した。長生村の人口のおよそ3倍にあたる人数が、この村に集まったことになる。地域連携型イベントの規模感がそのまま数字に出ている。 メンバーは百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人。2008年にももいろクローバー名義で結成され、2010年5月にシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビュー。2014年3月には女性グループとして初めて東京・国立競技場での単独ライブを成功させている。
2日間で完結する物語。DAY1で鬼を浄化し、DAY2で桃神様を祀る
「桃神祭」はもともと「日本中の八百万の神が一堂に会し、モノノフ(ももクロファンの呼称)と日本全国に幸せをもたらす」というコンセプトを掲げていた。ところが、最後に開催された「桃神祭2016~鬼ヶ島~」以降、祭の象徴である桃神様は“鬼”に取り憑かれたままだった。 そこでDAY1は「~鬼になった桃神様~」と題され、桃神様から鬼を浄化するという筋立てでライブが進行した。ももクロとモノノフ、そして長生村の人々で力を合わせて鬼退治を成功させ、桃神様が元の姿に戻ったところで初日の幕が下りている。 その物語を引き継いだDAY2のタイトルは「~祀れ、われらの偶像(アイドル)~」。生まれ変わった桃神様を祀りながら、モノノフと長生村に笑顔と幸せが訪れるよう祝祭を行い、村にレガシーを残すことが2日目のミッションとされた。10年の空白を物語の空白として使い切る組み方になっている。
開会宣言は村長から。「笑顔のバトン」が自治体から自治体へ渡る
DAY1の開会式では、昨年の「春の一大事」開催地である新潟県新発田市の渡邉毅副市長から、長生村の岡本高直村長へ“笑顔のバトン”が受け継がれた。そして岡本村長が開会を宣言している。 前回の開催自治体から次の開催自治体へ役割が渡るという形式は、「ももクロ春の一大事」から続く地域連携型イベントの骨格にあたる部分だ。単発の野外ライブではなく、自治体間のリレーとして設計されている点が、このシリーズを他のアイドルの大型公演と分けている。 DAY2では、オープニング映像の中で百田夏菜子が「ひさびさの野外ライブ、ひさびさすぎる『桃神祭』。ももいろクローバーZが存在する意味、モノノフさんとともに進んできた価値をこの『桃神祭』で改めて確かめたい。ミッションを一緒にコンプリートさせましょう!」と呼びかけた。おなじみのSE「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が流れ、4人がメインステージの山台に登場している。
DAY2のセットリストは「桃照桃神」で開幕
DAY2の1曲目は「桃照桃神」。続けて「WE ARE BORN」、そしてインディーズ時代から歌い続けてきた玉置成実の代表曲のカバー「Believe」が早い段階で披露された。その後、百田のソロと3人のユニゾンで異なるメロディが交差する「仮想ディストピア」など、人気曲が続いた。 中盤は今年7月リリースの「会心の一劇」から。テレビアニメ「炎の闘球女 ドッジ弾子」のオープニング主題歌で、振付にドッジボールの動きを取り入れた応援ソングだ。「ロマンティックこんがらがってる」では花道からセンターステージへ移動し、4人がステージの四隅に立って歌声を届けた。続く「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」では、メインステージ後方からの西日が客席を照らす中、会場中のペンライトが掲げられた。 後半は「PUSH」で再開。「いつか君が」「誓い未来」ではトロッコで客席内を移動し、「走れ!」から「青春賦」へつながる流れが、この公演のハイライトのひとつになった。「青春賦」はピアノのイントロが流れた途端に歓声が起き、涙ぐむ観客の姿も見られたという。本編の最後は、夕日が沈むタイミングで披露された「桃色空」だった。
新衣装はマンガ家・阿久井真のキービジュアルを再現したもの
MCパートでは、新衣装についてメンバーから説明があった。今回の衣装は、「青のオーケストラ」などで知られるマンガ家・阿久井真が描いたライブキービジュアルのイラストを再現したもので、しめ縄などがあしらわれた祭らしい仕上がりになっている。 後半戦では、メンバーカラーにゴールドの袖やスカート、髪飾りを合わせた衣装にチェンジ。アンコールではグッズの鯉口シャツをアレンジした衣装で登場した。1公演で3種類の衣装が使われている。 楽曲面では、シンガーソングライターの小林私が提供した「可視光線」も披露された。初期の人気曲「コノウタ」の令和版とモノノフから呼ばれている曲だ。また、DAY1で初披露されたアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルコマンダー ver.β」のテーマソング「無 我 夢 中」では、サビに3回登場する「DIVE!!」の歌詞に合わせて客席前方から後方へウェーブを起こすという演出が取り入れられた。
長生村の神輿渡御と「長生音頭」がステージに乗った
幕間映像で長生村の歴史や伝統が紹介されたあと、長生村の人々による「住吉神社 秋季例大祭 神輿渡御」と「長生音頭」がステージで披露された。「長生音頭」には、ももクロの後輩であるスタープラネットアイドルアカデミーのメンバーも参加している。 千葉県のチーバくん、長生村の太陽くんといったマスコットキャラクターも登場した。「ももクロ春の一大事」の流れを汲んだ地元とのコラボレーションが、「秋の桃神祭」でも大きな見どころのひとつになった形だ。 アンコール前には、ステージ両サイドのビジョンに声援を送る子供たち、“チビノフ”の姿が映し出された。地域連携型イベントは、ふだんライブに来ない住民が客席に入る。その層が映像に乗ることで、会場の空気が切り替わる作りになっている。
尼ケ台総合公園に「ももクロ記念館」。長生村が新たな聖地になる
「桃色空」の余韻の中で4人がステージを去ったあと、長生村某所からの中継映像が投影された。そこで、尼ケ台総合公園にて桃神様をレガシーとして祀ること、そして同所に「ももクロ記念館」が設置されることがメンバーの口から発表された。長生村がももクロの新たな聖地になるという発表に、客席から大きな拍手が起きた。 アンコールは、五穀豊穣を祈り“黄金の国”の輝きを願う「ザ・ゴールデン・ヒストリー」で始まり、「ももクロの令和ニッポン万歳!」を経て、「追憶のファンファーレ」でDAY2公演がフィナーレを迎えた。 そして先の予定も動いている。ももクロは2028年5月に結成20周年を迎える。DAY1のアンコールでは、2027年の1年間の活動を「THE ULTIMATE YEAR」と称し、20周年に向けた20個のプロジェクトを次々発表していくことが明らかにされた。その幕開けとして、2027年3月3日に8thアルバム「VOGUE AND ROMANCE」がリリースされ、同月からアルバムに伴うアリーナツアーが開催される。記念館の公開時期や詳細はまだ発表されていないため、長生村へ行くことを考えている人は公式の告知を待ちたい。