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Palette Paradeの5周年を振り返る。20曲のセットリストと、6年目へ続く三つの発表
5周年のタイトルは「だから僕らは色を重ねる」。9月8日、Palette ParadeはLINE CUBE SHIBUYAで節目のワンマンを開催した。新しい曲を加えながら、アンコールには「Life is Dramatic」と「シャイガール」。公式セットリストに並ぶ20曲と、終演後に公開されたタイトル曲の映像、アニメ・スポーツ・バンドセットへの展開から、7人が迎えた区切りを振り返る。
OSHI.編集部 · 2026/9/18
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2026年9月8日、LINE CUBE SHIBUYA/Palette Parade公式X掲載。Photo by 真島洸 · 画像の出典 ↗
新曲を中盤に置き、周年の一日を組み立てる
公式に公開されたセットリストは、本編17曲とアンコール3曲。「パレサマ!」で始まり、「おとなだもの」「ときしゅわ!」「CHO-JO-JUMP」「パレパレコーシンちゅう!」へ進む。序盤に複数の曲を重ねてから、6曲目に「ヴィランズ・ハイ」を置いた構成だった。 もう一つの注目は、公演と同じ名前を持つ「だから僕らは色を重ねる」の位置だ。こちらは12曲目。「ネイビーレゾナンス」「あくび」「Bad Genius」「未来図」「atelier」と続いたあとに登場し、その先には「夏がほどく夜」「domino」「フレフレ」「gemmy day」「起きて笑おう果報者」が並ぶ。周年の言葉を最後の一曲だけに託すのではなく、本編の途中で提示し、そこからもう一度日常の楽曲へつないでいる。 曲順をたどると、過去を順番に振り返るだけの記念公演とは違う姿が見えてくる。いま歌う曲と、新しく加わる曲を同じ一公演の中に置く。その並び方そのものが、5周年の現在地を伝える材料になっている。

「だから僕らは色を重ねる」が描く、互いにいられる場所
タイトル曲のライブ映像は9月10日に公式YouTubeで公開された。映像の説明欄には歌詞も掲載され、曲が向き合うテーマを公演後からでも確かめられる。中心にあるのは、誰かを一方的に救う理想像よりも、互いが無理をせず同じ時間にいられる関係だ。 歌の中では、期待される自分を演じることへの迷いが、相手と笑い、歌い、支え合う実感へと移っていく。周年というと、到達した規模や積み重ねた年数が主役になりやすい。けれどこの曲は、そこにいる人同士がどう関わってきたのかへ視線を向ける。公演タイトルの「色を重ねる」も、その関係を更新していく言葉として受け取れる。 これは公開された歌詞から読める一つの解釈で、メンバー個人の経験を断定するものではない。それでも、5周年の公演に同名曲を置いたことで、記念日のタイトルがその日だけの看板ではなく、これから歌い続けられる作品になった点は大きい。
アンコール3曲で、周年の終わり方を読む
アンコールは「JAM JAM JAM!!!!!!!!!」「Life is Dramatic」「シャイガール」の順。本編の最後が「起きて笑おう果報者」だったことも含め、最後の一曲だけを抜き出すより、二段階の締め方として見ると公演の輪郭がつかみやすい。 「Life is Dramatic」は、デビュー公演から披露されてきた楽曲として公演レポートでも振り返られている。5周年という場所で初期の曲を現在の7人が歌うことは、同じ楽曲を通して時間の長さを感じられる機会になる。一方、最後は「シャイガール」。新しいタイトル曲を披露した公演であっても、ラストは別の曲へ託した。 ここに、周年公演を新曲発表会だけで終わらせない構成がある。新しく加わった一曲を知り、そのあとに以前からの曲を聴くと、過去の曲まで少し違って聞こえることがある。セットリストを残す意味は、曲名の記録に加えて、その日の並びをもう一度考えられることにもある。
アニメ、バスケットボール、初のバンドセットへ
5周年では、次の活動につながる三つの発表もあった。一つ目は、2027年度放送のアニメ作品に関わる楽曲プロジェクトの始動。作品名や担当する曲の位置づけなどの詳細は、今回確認した公式告知では明かされていない。主題歌の種類や放送時期を先回りせず、まずはアニメを通じた新しい展開が決まったと捉えたい。 二つ目は、東京ユナイテッドバスケットボールクラブを応援する「TUBC公式青援隊」への就任。2026-27シーズンの活動として告知された。ライブ会場でPalette Paradeを知る人だけでなく、スポーツを見に来た人と接点を持つ可能性がある発表だ。 三つ目は11月28日、Spotify O-EASTで開催する「RIOT PARADE」。グループ初のBAND SET ONEMAN LIVEとなる。新しい分野へ活動を広げる二つの発表に加えて、普段の楽曲を別の演奏形態で届ける公演も用意された。三つはそれぞれ、作品との出会い、客層との出会い、音の表現という違う方向を向いている。
今の7人と、これから重なる色
現在のメンバーは葵うた、比嘉ゆめの、中野小陽、白川千尋、山﨑悠楓、夏目志穂、髙橋來都葉。周年写真では、それぞれの色を取り入れた衣装の7人が同じステージに立っている。グループを初めて知る人には、公開されたタイトル曲のライブ映像が、名前だけでなくパフォーマンスと結び付ける入口になる。 ただ、今回の5周年を一曲に集約してしまうのも惜しい。序盤の5曲、新曲を挟んだ中盤、本編の締め、アンコールの3曲にはそれぞれ役割がある。次のライブで同じ曲に出会ったとき、「周年ではここで歌っていた」と思い出せることも、長く聴く楽しさになる。 5周年の先に示されたのは、一つの大きな到達点だけではなく、異なる場所でグループを知ってもらう複数の予定だった。まずは11月の初バンドセットで、今回の20曲のどれが選ばれ、どう並ぶのか。周年で増えた曲と、以前からの曲が次の公演でどう重なるかが気になる。