連載 / OSHI. ORIGINAL
Toi Toi Toi・山田せいあ、30歳で語るアイドル観。「私にしか成し遂げられないアイドル像がある」
アソビシステムのアイドルプロジェクト「PEAK SPOT」に所属するToi Toi Toiの山田せいあが、30代でアイドルを続ける覚悟をインタビューで語った。2014年にフルーティーでデビューし、2017年に卒業して一度は会社員になった経歴を持つ。20代の終わりに再デビューし、いまグループの最年長として立っている。
OSHI.編集部 · 2026/9/25
更新日:

Toi Toi Toi オフィシャルファンクラブサイトより · 画像の出典 ↗
30歳のアイドルが、覚悟を語った
Toi Toi Toiの山田せいあが、モデルプレスとリアルサウンドのインタビューで、30代でアイドルを続けることについて語った。「私にしか成し遂げられないアイドル像がある」という言葉が見出しに取られている。 山田は2026年7月に誕生日を迎えて30歳になった。北海道出身で、Toi Toi Toiの最年長メンバーにあたる。 年齢を理由にアイドルを辞める、あるいは辞めさせられるという話は、この業界で長く繰り返されてきた。そこに対して「30歳だからこそ見える景色」があると言い切るインタビューが、複数の媒体で同時期に出たことには意味がある。
Toi Toi Toiというグループ
Toi Toi Toiは、アソビシステムが展開するアイドルプロジェクト「PEAK SPOT」の3番目のグループとして、2025年2月に発足した。 メンバーは橋本萌花、谷屋杏香、さくら、もも、にんじん、一条カオリ、山田せいあら。1stシングル「涙のストーリーテラー」でリリース活動を始め、2026年7月11日には「さまびばとい!」を発表している。2026年5月には1周年記念ライブを開催した。 PEAK SPOTは同じ運営の下に複数グループが並ぶ形式で、主催ライブでは所属グループが合同で出演する。Toi Toi Toiはその中で、メンバーの背景が多様であることを特徴としている。
中学3年の最終選考と、高校受験
山田がアイドルを志したきっかけは、AKB48の全盛期にあった。「AKB48さんが大人気で、『自分もそんな存在になりたい』と思う」ようになったと語っている。 中学3年生のとき、国民的アイドルグループの最終選考まで進んだ。しかし高校受験を理由に辞退を余儀なくされている。10代半ばで一度掴みかけたものを、進学という現実的な事情で手放した経験だ。 この回り道が、その後の経歴に影を落とし続けることになる。同世代がそのまま進んだ道を、彼女は何年も遅れて歩き直すことになった。
フルーティー加入と、卒業の理由
2014年、高校3年生のときにフルーティーへ加入した。ここが実質的なアイドルとしての出発点になる。 2017年にフルーティーを卒業。理由について山田は「ひいおばあちゃんが亡くなった」ことを挙げ、そこから「もっと家族との時間を大切にしたい」という思いが強まったと語っている。仕事の不振や人間関係ではなく、家族の死が転機になった卒業だった。 卒業後は通信機器のサポートセンターで約1年間働いた。アイドルを辞めて一般企業で働くという、多くの元アイドルが通る道を彼女も通っている。
20代の終わりに、もう一度
会社員を経て、山田は20代のラストでアイドルとして再デビューする。一度離れた場所へ戻るという選択だ。 過去のインタビューでは「私の人生はダークアイドルだった」という言い方もしている。順風満帆ではなかった経歴を、隠さずに語ることを選んでいる。 アイドルの再デビューは、新人としての初々しさも、ベテランとしての安定感も、どちらも中途半端になりやすい。そのうえで「同じ熱量で走れる場所へ」という言葉を使い、Toi Toi Toiを選んだ経緯が語られてきた。
「30代で続ける」という言葉の重さ
今回のインタビューで山田が語ったのは、30代でアイドルを続ける覚悟だ。「私にしか成し遂げられないアイドル像がある」という一文は、年齢を弱点ではなく固有の資源として扱う宣言になっている。 実際、10代でデビューしたメンバーには、最終選考での挫折も、会社員の1年も、身近な人を見送った経験もない。それらを持ったまま舞台に立つアイドルは、提示できるものが違う。 同時に、これは簡単な話ではない。現場のボリュームゾーンの年齢や、活動の体力的な負荷を考えれば、言葉だけで押し切れるものではないことも本人がいちばん分かっているはずだ。それでも言葉にしたことが、今回の記事の核心にある。
どこで見られるか
Toi Toi Toiの活動情報は、オフィシャルファンクラブのプレサイトと公式X(@toitoitoi_staff)で発信されている。PEAK SPOTの主催ライブに出演する機会も多い。 音源から入るなら、1stシングル「涙のストーリーテラー」と、2026年7月リリースの「さまびばとい!」が手がかりになる。1年半のあいだにグループの色がどう変わったかが分かる2曲だ。 インタビュー本編はモデルプレスとリアルサウンドで公開されている。本人の言葉をそのまま読みたい人は、そちらを当たってほしい。